3. 底部撮影 (PPサービス利用者のみ)
底部撮影は、網代や糸切りの痕跡など、土器底面の情報を表現したい場合におこないます。ここではその撮影方法を説明します。
底部撮影では、通常の撮影が完了したあとに、土器を逆さまにして撮影します。これは「撮影中に光源と土器の位置関係を変化させない」というSfM撮影の基本原則に背くことを意味します。したがって底部撮影で得られた写真を、他の写真とそのまま混ぜて解析しても、うまく三次元データが生成されることはほとんどありません。
ラングでは、まず正位で撮影した写真と逆位で撮影した写真とで、それぞれ2つの3次元データをつくり、あとから位置合わせをおこないます。PPサービスでのオプションとして行なっています。
底部撮影
BEFORE
この画像は基本撮影で得られた写真から作成したPEAKIT画像です。
ご覧の通り、基本撮影だけでは接地面となる土器底部の三次元点群は生成できません。そこで、土器を逆さまにし、底部を集中的に撮影します。
底部撮影
それでは、底部撮影の方法を動画でご覧ください。
AFTER
下図は「基本撮影のみ」と「基本撮影+底部撮影」を比較した画像です。
底部撮影をおこなうことによってデータの空白が埋まり、下面にある考古学的な情報を表現することが可能になります。