土器片PEAKIT作成サービス

土器片PEAKIT作成サービスの特長

土器片PEAKIT作成サービスとは、お預かりした土器片から「PEAKIT」を作成して納入するサービスです。土器片PEAKIT作成サービスは、徹底した機械化により半自動化を達成しているため、3次元計測サービスとしては低価格で、工期も短いという利点があります。報告書作成の業務全体を効率的に進められる画期的な手法としてご好評頂いています。

土器片PEAKITとは?

土器片PEAKITとは、土器片を0.1~0.2㎜ピッチで計測した"CORE DATA"から生成される形状解析画像です。解析は独自のアルゴリズムを用い、土器表面の起伏情報を鮮明に抽出することに成功しています。また、"CORE DATA"から断面画像を作成し、ラスター画像で正確な位置に配します。断面取得位置は、垂直及び水平方向に限り、任意に指定することが出来ます。

PEAKITの活用方法

土器片PEAKITは、これまでに多くの実績がありますが、ほとんどのケースがそのまま報告書に掲載する画像として活用されています。PEAKITの形状解析技術は、摩滅や剥落などの傷みが著しく、写真や拓本では文様の特徴を表現することが困難なものでさえもその効果を発揮します。そのため特に縄文時代草創期、早期の土器のに多くの実績があります。

ワークフロー

工程は以下のとおりです。
1)土器片をお預かりする。
2)3次元計測し"CORE DATA"を作成する。
3)"CORE DATA"に対しデータ処理を行ない「PEAKIT」を生成する。
4)土器片の返却とともにPEAKITを納入する。

予めご準備頂く情報

土器片をお預かりする前段階でお客様にご準備頂く情報は以下のとおりです。
(1)委託番号などの属性を一覧表にした「委託土器リスト」(Excelファイル)
(2)土器片の天地および断面採取位置が分かるよう、土器片のスナップ写真にマーキングした画像(可能な場合は実資料へシールを添付したものでも結構です)

工期

土器片をお預かりしてから納入までの工期は10cm未満の土器片で、月産200〜300図程度を目安としてください。混みあい状況によっても変化しますが、お客様側での状況を考慮し、納入形態に関してはできるだけ柔軟に対応するよう心がけておりますのでご相談ください。

制約条件

3次元計測機の制約で、計測可能な大きさは、土器片を平置きした状態で高さ6cm以下が標準仕様となります。委託資料の中に高さ6cmを越える資料を多く含む場合はご相談ください。

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KEYWORDS

「高精度」であること

ラングシステムでは遺物1点につき数万〜数百万点からなる高密度で高精度な3次元測点座標を記録しアーカイブします。私たちは、報告書作成に限らず将来的に所望される分析、復元、公開、あるいは不慮の事故による消失など、多種多様なニーズに応えられるデータを作成することが記録保存の本来の目的であると考えています。

「シンプル」であること

ラングシステムは機械化できる部分と不可能な部分を明確にわけています。たとえば実測図作成に関しては機械で作成可能な情報は全て「PEAKIT」に凝縮されていますので、そこからの作業は非常にシンプルになります。鮮明なPEAKIT画像をキャンバスに、遺物を観察しながら考古学的な情報を表現していくことだけに集中することができます。

「再現性」があること

ラングは考古学が実証学問であることにこだわり、観察図の作成といえどもその根底には「再現性」のある根拠が必要だと考えています。「100人やっても全て同じ結果」あるいは「1人が100回やっても全て同じ結果」が得られる3次元"CORE DATA"を作成し、それを基礎として判読や診断を行なうというプロセスを重視し、実践しています。

「多角的」に分析できること

ラングシステムは3次元"CORE DATA"を多角的に解析し、定量的なデータを抽出するためのシステムです。解析手法はこの先も進歩し続けますので、"CORE DATA"が保存されていればそのデータに対して常に最新の処理を適用することが出来ます。こうすることでデータを「生きた記録」として成長させることが可能になると考えています。

「恒久的」に残すこと

私たちは、遺跡や遺物の記録が、一回の書物作成のためではなく 活用され続けるためのデータであることを意識しています。それは例えば100年後の考古学者が私たちの作成した記録から新たな発見が出来ることです。そのために主観、歪曲、隠蔽、錯誤を極力排した記録を作成し、それを劣化しない形で残すことが大切だと考えています。

「コスト」を抑えること

いかに素晴らしい仕組みであろうとも、実践の場で活用できないものであれば意味がありません。ラングシステムは高い精度、品質、付加価値を供給するとともに、徹底した自動化、ルーチン化が図られ、高いコストパフォーマンスを生み出します。提供するデータのバリエーションも多様で、予算や作業体制に合わせたサービスを提供します。